アーネスト・サトウと倒幕の時代
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あらすじ/作品情報
幕末から明治にかけて日本に滞在した英国の外交官、アーネスト・サトウ。世界史上、相手国に喰い込んだ外交官は数多くいれど、対立する両者と密な関係を築き、相手国の歴史に深刻な影響を与えた外交官はアーネスト・サトウを措いて他にいたであろうか。なにしろ幕府を支援していた英国を薩長の側に付かせ、日本の政治体制を大きく変えてしまったのだから。これまで日の当たらなかった一次史料を駆使し、アーネスト・サトウを論じた書であるが、江戸城無血開城へのイギリスの影響など、英国策からみた維新史は瞠目に値するものがある。【主な目次】第一章 アーネスト・サトウの来日第二章 「桜田門外の変」から「生麦事件」へ第三章 高まる「攘夷」の動き第四章 薩英戦争後、薩摩は英国と協調路線に第五章 孤立化する長州藩、そして第一次長州征討へ第六章 薩長連合の形成と幕府崩壊への始まり 第七章 「倒幕」志向の英国と、 幕府支援のフランスの対立