あらすじ/作品情報
聖女として王国軍に従軍し、負傷兵の治癒を受け持つマイア。彼女は孤児出身でありながら、その才能と努力により王子の妃候補にまでなった。しかしその日常は、過酷な労働や周囲からの出自に対する偏見、王子の冷たい態度など、彼女にとって大きな負担のかかるものであった。そんなある日、夜に軍のキャンプを抜け出し月光浴をしていたマイアは、以前彼女に治癒を受けたという、傭兵のルクスに出会い、彼から感謝を伝えられた。初めて人から感謝の言葉をもらい、前を向く彼女であったが、その翌日、キャンプに貴族出身の見習い聖女ティアラが着任すると、その運命は大きく変わり始めるのであった――。
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1巻から